仲のいい友達に別れ話を相談されることになった場合、話を聞く側もかなり気を使いますよね。
下手にアドバイスして相手が傷つくのも嫌だし、かといってどんな言葉かけや気持ちで聞いていいのか分からず今度は自分が悩んでしまう。
そんな困った場面になってしまった時にどうすべきかをお伝えするべく別れ話を相談された時の気持ちの寄り添う方についてお話しいこうと思います。
【はじめに】別れ話の相談は内容を見極めながら聞く
まず初めに友達から別れ話の相談を受けたら、相談してきた相手が、何のためにあなたに相談を持ち掛けているのかを見極めることが大切です。
例えば女性の友達があなたに彼氏と別れそうになっている話を聞かせている場合、二つの可能性が考えられると思います。
- 別れそうになっているんだけど、ただ愚痴を聞く相手になって欲しくて話をしている場合
- 別れそうになっているんだけど別れたくないので、どうにかしてよりを戻せるようになるアドバイスが欲しい場合
①の場合は、友達が別れ話に対する的確な解決策を教えて欲しいというよりは、心のストレスを減らすために、友達であるあなたにただ慰めて欲しいと思っているパターンです。
なぜかと言えば、女性は自分の気持ちを共有することで落ち着くという事と、言葉を発してストレスを解消したいという気持ちがあるからです。
そんな愚痴聞きをメインにした別れ話の相談を受けたら「私から何かアドバイスしなくちゃ」とか「嫌なら別れたら」というあなたの正解を言うのはNGです。
愚痴聞かせがメインの別れ話の相談は、本気で別れようと思って相談してきているわけではないので、あなたが好意でアドバイスをしても受け入れたくないという心理状態にあるからです。
②の場合は別れる事になりそうだけど、まだ彼の事が好きなのでなんとか引き留めたいからいいアドバイスがあったら教えて欲しいと思っているパターンです。
この場合は、友達の話を最後まで聞いた後に、あなたが考えられるアドバイスをすることが望ましいでしょう。
悩みの相談を受けた時のコツは、自分が話したいことは最後まで我慢して、相手が打ち明けたい事をさえぎらずに全て話し切らせるという事です。
人は悩んでいる事が解決してなくても、とりあえず悩んでいる事を聞いてもらうだけでも、ストレスが軽減されるものなので、合図地を入れながら話を聞くことはとても大切なことです。
別れ話の相談を一旦整理する
ひと通り相手の話したい悩みを聞き取り終えたら、なぜ「相談してきた人が別れたいと思ったのか」その理由を整理してみてください
ポイントは
別れ話の整理①愚痴の見極め方
相談者が愚痴を言っている時の原因は「パートナーとの喧嘩話」「パートナーの不満」であることがほとんどです。
「ちょっと聞いてよ~それで彼ったら」とこちらが質問する間も与えないほどまくし立てて話しをしてくるなら愚痴である事がほとんどなので、上手に聞くふりをしながら、頷いてあげれば相手もスッキリしてくるでしょう
別れ話の整理②本気の見極め方
相談者が本気で別れたいと思っているかの見極めとしては「デートや会話が楽しくない」「私ばっかり我慢しているんだよね」といった悩みを持っているかどうかです、この悩みを話してくるなら、いずれ別れが近いのではないかと思われます。
女性は自分が我慢していてもいつか報われるだろうと思いながら相手の要求にこたえるようタスクをこなしています。
しかしやった事に対しての見返りが自分の努力と釣り合わないと感じたらそれが不満になりいつか爆発して本気で別れようと考えるようになるのです。
そんな兆候が相談の中に見られるなら、「私はあなたの味方だからね」と相手の気持ちに寄り添ってあげましょう、その時「別れるなら今じゃない」などという声かけは不要です。
気をつけるべき別れ話の相談内容
別れ話はほとんどの場合、痴話げんかの範囲で収まる事が多いですが、中には深刻な問題が隠れている事もあります。そこで一番危惧しなければならないのが、何かしらの暴力を受けているかどうかです。
気をつけるべき別れ話の相談内容①力の暴力を受けている
暴力はいかなる場合でも容認できませんが、相談者が力の暴力を受けている場合は即警察で相談するように寄り添いましょう。
力の暴力を振るわれている場合、時間が経つと優しくなったり誤ってくる事があり、それが本当は良い人だと錯覚するようになってしまうため一種の洗脳に似た感覚に陥るので、気になる事があれば警察よりも、まずは地域の相談窓口で相談する事ができる事も知っておく必要があります。
気をつけるべき別れ話の相談内容②言葉の暴力を受けている
力の暴力は痣や怪我といった身体の状態で見つけられることがありますが、言葉の暴力は精神的な心の傷なので、見分けることが難しいかもしれません。
しかし精神的にはどんどん疲労していくので「怒ると無視される」「機嫌が悪い日の罵り方が酷い」等という自尊心を傷つける行動が引っかかるなら、相談者の幸せのために別れた方が懸命でしょう。
別れ話を相談してきた相手に掛けてあげたい言葉
別れ話を話されても、黙って聞いているだけでなく何か親身になって相手のために掛けてあげられる言葉があればいいなと思う事もあるかと思います。
そんな時に相談者の心に寄り添ってあげられる思いやりのある言葉を3つご紹介します。
①別れるのではなく「彼と友達に戻れないの」と言ってあげる
余程会いたくない場合を除き、カップルが別れるという事は、今まで築き上げてきたお互いの関係を全てリセットするという意味合いが強いはずです。
しかし、ご縁あって付き合ったものの、すれ違いやその時の結びつきが弱くて別れるのだとしたら、お互いの関係を0ではなく1に戻す(友達に戻る)というのも良いのではないかと言ってあげるのもやさしさです。
②別れるのではなく「彼のどんなところが好きで付き合ったの?」と言ってあげる
付き合いが長くなると彼の良いところを見失しなって、つい別れたいと誰かに話さずにはいられないことは誰しも一度は経験するものです。
別れ話の相談の中で「まだこの子は、彼と付き合っていたいのかもしれないな」と感じたら、「彼氏のどんなところが好きで付き合ったの?」と質問してあげると、好きになって付き合いだした経緯を話してくれるはずなので、そこで相談者自身が初心に帰ることが出来れば、もう一度やり直せる勇気がもてるようになるでしょう。
③別れるのではなく「彼に好きな人が出来ても平気なの?」と言ってあげる
もし今、彼に好きな女性が出来てしまって、その子と付き合ってしまったらと考えた時、相談者の心は穏やかでいられるでしょうか
どんなに別れたいという言葉を口に出しても、この質問をされた時に「それは嫌だな」という台詞が出てくるなら、それはまだ彼を愛しているという証拠です。
そして相談者自身にも「私まだ彼の事好きな気持ちが残っているんだな」という自分の気持ちの再確認にもなります。
相談者が別れを切り出されている場合
もし、彼と別れたいという相談してきたのではなく、彼に別れを切り出されそうだと相談された場合は、彼が同席していない限り、その心情を本当の意味で理解することは不可能ですが、よく話しを聞いてあげて慰めてあげるようにしましょう。
別れ話というのは、話しを切り出してきた人に強い覚悟があるものです。
そんな話しをされたら、まだ相手を好きな人にしてみれば、「別れないで」とすがりつきたい気持ちは痛いほどよくわかりますが、そこで気持ちを押されるほど、別れたい相手にしてみると気持ちが冷めて言ってしまう一方なのです。
もし少しでも彼の気持ちをより戻したいのなら、別れたいと言われた時には「分かったいいよ、今までありがとう」と引き下がった方が効果的です。
こうすることで、別れを引き留められると読んでいた考えが逆になり、別れを切り出してきた彼の方が拍子抜けして、またよりを戻したいと考える日がやってくるチャンスが生まれることもあり得るのです。
別れ話を異性に相談しない方が良い理由はコチラで解説しています。
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まとめ
悩みの相談を受けた時には「自分が何かアドバイスをしなくてはいけないんじゃないか」と考えて、その時に気の利いた言葉選びを考えてしまいますが、相談してきた本人にしてみると、話してスッキリしたいことが目的だったり、話しをすることで自分がもう一度愛を取り戻したいという気持ちが隠れていたりするものです。
相談を受けたら、あなたが問題を解決するのではなく、相談してきた本人に気持ちの整理をさせてあげることが出来たら上出来です。
だってお互いの真意は本人達にしかわからないのですから。